急性腰痛と慢性腰痛
腰痛といっても、その分類のしかたは、いくつかあるにちがいありません。
腰痛を発症するまでの「時間」にスポットをあてて、分類してみますと、
急性腰痛と慢性腰痛とに分けてみることができます。
急性腰痛とは、早い話が、「ぎっくり腰」です。
急に腰が痛くて動けなくなってしまった。
顔を洗おうとしたら、ギクッときた。
床のペンを拾おうとしたら、ズキンときた。
などなどが、よくあるケースです。
慢性腰痛というと、いつも腰回りがスッキリしない。
いつも、体をうごかすと、腰が痛い。
などなどです。
いつも腰が痛いので、整形外科を受診すると、
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症という診断がくだされるようです。
さて、ぎっくり腰です
さて、本日、ご来院いただいた「ぎっくり腰」のクライアントさんです。
もう、体が横に「く」の字に曲がっています。
一回で完治できるかどうかは別として、
考え方としては、どこかの筋肉が縮んで固くなってしまい、
そのまま、体が「く」の字に曲がってしまった、と考えます。
原因としておおいのは、やはり「ふくらはぎ」であり、またお尻の筋肉群です。
また、たまに、太ももの場合もあります。
触診しながら、整体しながら検証していくしかありません。
「てい鍼」の出番です
実は、昨日、仙台操体医学院で講習会が開かれました。
山梨県で「ピーカン療法」を主宰している「大芝先生」の講習会を受講してきました。
大芝先生は、手技ではなく、オリジナルの金属の棒で施術していきます。
「てい鍼」療法といえば、そうとも言えます。
大芝先生が使っている「棒」はもっておりませんが、
わたしは、わたしで「てい鍼」と使っております。
左が川嶋和義先生に頂戴した「てい鍼」です。
右が今昭宏先生から頂戴した「竹棒・てい鍼」です。
川嶋先生に頂戴した「てい鍼」は、ピンポイントでコリに触れていくとき、
今先生に頂戴した「竹棒」は、面でならすときに使っています。
大芝先生の講習会を受けた次の日ですから、いつもより、「てい鍼」の出番を増やしてみました。
手で触れて、コリを確認してから、二つの「てい鍼」を使い分けていきます。
ぎっくり腰とてい鍼
きょうのぎっくり腰のクライアントさんは、
外側の腓腹筋と臀部に顕著なコリが感じられました。
そこへの「てい鍼」のアプローチで体をねじったり、寝返りをうったりする動作は大分できるようになりました。
まだ、あおむけから、一気に起き上がったりは、できませんが、眠って休むことはできるようになりました。
そうしますと、今晩一晩ゆっくり体をやすませることができるはずです。
すると、明日の朝には、ずいぶん体は楽になっているはずですよ。