「朝起きても、親指がはねなくなりましたよ」
「朝起きても、親指がはねなくなりましたよ」といってもらえました。
この方の「ばね指」には、たくさんのことを学ばせていただきました。
初めは、右手の「ばね指」ということで通院してもらいはじめ、
ところが、途中から、左手も「ばね指」になってしまい、
はじめに、右手は親指がはねなくなったけれども、
なかなか、左手の親指が回復しませんでした。
整体が終わった段階では、親指ははねなくなるのですが、
「朝起きると親指がはねる」症状がまだ、回復しませんでした。
このことについては、「朝起きると親指がはねる」を参照してください。
ところが、やっと、朝起きても親指がはねなくなりました。
「ばね指」完治といってよいでしょう。
ありがとうございます。
「ばね指」完治までの道程・その1
はじめは、前腕を中心に整体を進めました。
それなりの成果をあげることができて、「ばね指」の第一の原因は、「長母指屈筋」の拘縮・ねじれであることに確信を持ちました。
<その1>
「長母指屈筋」です。
長母指屈筋は、前腕から、親指の先まで伸びています。
この筋肉の拘縮およびねじれが、「親指が曲がらない」ばね指の一番の原因に違いありません。
<その2>
やはり「長母指屈筋」です。
ポイントをかえるだけで、また効果がちがいます。
「ばね指」完治までの道程・その2
前腕の筋肉というのは、すべてが手・指に停止する筋肉です。
つまり、前腕というのは、実は「手・指」なわけです。
そんなことを腱鞘炎の方には説明し、前腕の整体を進めるわけです。
けれども、まだ何かが足りませんでした。
「指」の筋肉です。
手のひら・指の筋肉の整体がまだ不十分であることが次第に明らかになってきました。
整体のあとには、「ばね指」は解消されるのですが、朝起きると指がまだはねると言われ続けました。
そこで、見つけ出したトリガーポイントがここでした。
第2指と第3指の中手骨です。
第2指と第3指の中手骨張り付くようなコリを触れることができました。
拇指内転筋ということになります。
この拇指内転筋の整体を続けていくうちに、次第に朝起きても指がはねなくなりました。
最後は、ここ、拇指内転筋ということで決着をみました。
ばね指・親指が曲がらないのまとめ
結局、どんな症状の整体にもいえることですが、
ひとつのトリガーポイントで決着がつくケースは少ないということです。
長期化した症状、慢性症状になればなるほど、そのトリガーポイントは複数存在して、その症状を形成するということです。
早期の段階、症状が軽い段階での整体のほうが、回復は早いということです。
あたりまえのことですが、、、。
けれども、みなさん、本当に壊れてしまうまで我慢してしまいます。
故に、整体に時間を要する場合が出てきます。
整体を受ける側も、整体する側もできるだけ、負担の軽い段階で取り組みたいものです。
なには、ともあれ、「ばね指」についてたくさんのことを学ばせていただきました。
完治まで、一年間、お付き合いいただきありがとうございました。