床に足をつくと膝が痛い
「足をつくと膝が痛くて歩けないんです」といいます。
総合病院の整形外科を受診したけれども、「骨には異常はないから、様子をみましょうといわれ、何もしてくれないんです」といいます。
お店に入ってっ来るときの歩き方がそれはもうギクシャクして痛そうです。
そして、足がすっかり内側にねじれて見えます。
なるほど、これはヒラメキました。
足のねじれはこんな感じです
足が内側にねじれていると書きましたが、なんか、我ながらよくわからない表現ですね。
足関節が内反、下肢が内旋しています。
きっと、過=内反、過=内旋してしまったために、足をつくと膝に痛みが出るのだと推測します。
過=内反、過=内旋ということは、その作用する筋肉群にコリ・拘縮があるにちがいないということです。
歩いてもらうと、もちろん膝に痛みが出るわけですが、しゃがんでもらっても膝に痛みが出ます。
これはもう、最近の整体の臨床のテーマであるハムストリングスが私を呼んでいます。
ハムストリングスを整体する
ハムストリングスのうち、内側に位置しているのが半腱様筋と半膜様筋です。
特に、この半膜様筋というのが、実はかなり大きい筋肉であることがわかります。
太ももの後面の内側はほとんどすべてこの半膜様筋といってさしつかえないようです。
そして、この半膜様筋は半腱様筋を介して内側の腓腹筋とつながっていきます。
このラインを触れていきます。
するとやはり、内側の腓腹筋の筋・筋膜にコリを触れます。
この筋・筋膜を整体します。
半膜様筋にもコリを触れますので、あわせて、このラインに沿って整体します。
足が内側にねじれている
「これはね、足が内側にねじれてしまったために、歩くと膝に痛みが出るんですよ」と説明します。
すると、「もともと足が内に入っているんです」といいます。
長年のクセか生まれつきなのかはわかりませんが、足が内側に軽くねじれていたようです。
それが、なんらかのきっかけでもっと内側にねじれてしまった、過=内反、過=内旋してしまったようです。
盛岡の11月は寒い。
体がまだ寒さになれていないため、一年でも一番寒さを感じます。
「足を冷やしたんじゃないですか?
足が冷えてしまい、筋肉が固くなって縮んでしまったのだと思いますよ」。
さあ、歩いてもらいます
太ももの内側とふくらはぎの内側のラインを整体してから、
されば、とて、治療ベッドの回りを歩いてもらいます。
ああ、大丈夫、床に足をついても膝に痛みが出ません。
スムースに歩くことができます。
形態観察とその原因となっている筋肉の特定。
そんなことがいまさらながら、あたりまえのことながら、少しづつわかってきました。