首を動かすとゴリゴリ音がします
首を動かすとゴリゴリ音がします。
なんとも首が重苦しくて、首を動かして、首をついついゴリゴリ音をさせてしまうのだそうです。
首の重苦しさと、首のゴリゴリ音を何とかしてほしいということです。
この方はもうお馴染みの方で、「むずむずする肩こり」でご来院いただいています。
むずむずする肩こりは少しづつですが、緩和されてきていて、
肘がむずむずする感じはほぼ解消されてきています。
すると今度は、首を動かすとゴリゴリ音がして首が苦しいといいます。
以前から首を動かすとゴリゴリ音がしていたのですが、最近その音がひどくなってきたというのです。
このゴリゴリ音はなぜ生じるのだろうか?
このようなゴリゴリ音、クリック音は首に限らず、あちこちの関節で生じます。
関節と関節とのジョイントが上手くいっていないため、ズレているため骨と骨、または、軟骨と軟骨とが擦れる摩擦音ともいえます。
ですから、関節のジョイント、歪みが整体されると、このゴリゴリ音、クリック音は解消すると言えます。
この首のゴリゴリ音、どこで鳴っているのか、首を動かしてもらいながら確認してみますと、
どうやら、頸椎の1番と2番のジョイント部分のようです。
それも、本人がいうには、首の骨の背中の面ではなく、奥のほう、顔面・喉に面した方の首の骨の奥が鳴っているということです。
ですから、そのゴリゴリ音がしている部位に触れるのは、ほぼ不可能だということです。
関節を歪ませる原因は筋肉です
ゴリゴリ音がするわけですが、その関節を歪ませている原因は、筋肉なわけです。
骨と骨が歪んでいるわけではありません。
骨に付着している筋肉になんらかの余計が力が加わり続けることで、骨のポジションがズレてしまうわけです。
関節を歪ませている筋肉を探していきます。
最初はどうしても、首筋の筋肉が気になります。
胸鎖乳突筋・斜角筋さらには喉の筋肉群れ、、、。
触れて整体しては、確認、首を動かしてもらいます。
けれども、なかなかゴリゴリ音が減少するポイントを見つけることができません。
この方の「むずむずする肩こり」の原因がどうやら歯の治療だということがわかりましたので、
歯茎から頬、顔面にも触れながら、しらみつぶしに原因となる筋肉をさがしていきますが、なかなかみつかりません。
首のゴリゴリ音はいっこうに減少しません。
むずむずする肩こり、むずむずする首こりの原因は歯茎だと思われますが、
この首のゴリゴリ音の原因は歯茎とはまた別なところにありそうです。
私の頭をリセットして、またまた、首のゴリゴリ音の原因となるトリガーポイントを探していきます。
首の可動域を改善するにはお腹の筋肉を整体するのが重要であることがわかっています。
そこで、首の可動域を改善する整体の基本に立ち返って、お腹を整体します。
お腹を整体します
首の骨がゴリゴリ音がするわけですが、はじめは、どうしても首の周辺の筋肉が気になります。
けれども、首の筋肉をぐるりとひとまわり整体しても、あまり首のゴリゴリ音は変化がありません。
そこで、首の整体の基本に立ち返って、お腹を整体することにします。
すると、お腹に軽く触れただけで、身をよじって、「くすぐったい」といいます。
くすぐったいは凝っているサインです。
これは正解のようです。
筋肉反射テストで確認してみます
筋肉反射テストを使って確認してみます。
まずは、首回りにしらみつぶしに触れてもらい、筋肉反射テストを行います。
けれども反応はでません。
そこで、さらに、歯茎・顔面にも触れてもらい、筋肉反射テストを行います。
やはり、反応はでません。
しっかり力がはいります。
そこで、お腹に指で触れてもらいながら筋肉反射テストを行うと、
もう、これは明らかです。
力がもう全然入りません。
右のお腹も左のお腹も力が入らず、腕を支えることができません。
やはり、お腹に何かがあるようです。
この方、もう筋肉反射テストをたびたび受けているのですが、この現象を大変不思議がります。
「なぜこのようなことが起きるんですか?」と尋ねられます。
「きっと、そこには触れないで、触らないで、という「嫌だ、やめて」、という反応が起きてるんだと思いますよ」
と、なんとも、非科学的な説明をします。
なんとも説明できないのですが、このような現象が起きます。
お腹を整体した後で、首を動かしてもらい、そのゴリゴリ音を確認してもらいます。
すると、確かにまだゴリゴリ音はするのですが、「小さくなってるような気がする」といってもらえます。
一回でそのゴリゴリ音が消失するような音の大きさではないので、小さくなったのであれば、成功といえるでしょう。
あとは、継続の問題です。
お腹と首との関係
この方、むずむずする肩こりに悩まされるようになってから、「むずむずする肩こり」
それこそ、身動きもできないほど、苦しかったのだそうです。
その時はうずくまる様に、丸くなって時を過ごしていたそうです。
そんな姿勢がつづいたのでしょう。
体をまるくすることで、知らず知らずのうちにお腹の筋肉が作動して、固くなってしまったに違いありません。
そのお腹のコリが体幹を伝わって首の筋肉群にテンションをかけていると推測します。