鼠蹊部(そけいぶ)の痛み

鼠蹊部・股関節の内側が痛いといいます。

部位が部位なだけに、心配になり、始めは、生殖器のすぐわきの部位が痛いということで、泌尿器科を受診したということです。

男の患者さんです。

泌尿器科では生殖器、また、前立腺の検査も受け、異常はみられないということで、当院にご来院いただきました。

生殖器および前立腺に問題がないのであれば、これは、体表上の問題、周辺の筋肉の問題であろうと思われます。

仕事をして、机に向かっていても、立っていても鼠蹊部・股関節の内側に痛みがあるということです。

問診をしている時も、鼠蹊部・股関節の内側の痛みはあるということです。

最近、このように黙っていても股関節周辺の痛みを訴える患者さんに遭遇します。

「黙っていても痛い坐骨神経痛」

「坐骨神経痛と痛みが消えるポジションについて」

どうやら座り仕事がつづくと、このような症状が出てくるようです。

体幹が屈曲、前かがみでの仕事の弊害だと思われます。

手・足を触診していきます

当院の整体の手順どおり、全身の動診、動きの不具合を確認し、

その後、手・足を触診、触れていきます。

可動域制限はあまりみられず、また足、ふくらはぎの触診でも、コリらしきものは認められません。

この黙っていても、股関節の内側に痛みを感じる方のひとつの特徴として、

動診では可動域制限なし、ふくらはぎのコリも問題なし、

という点があげられそうです。

お腹を触診します

手・足に問題を触診できないのであれば、今度は体幹に触れていきます。

お腹です。

思わず「あ~!」と叫んでしまうような、カチカチのお腹です。

お腹の表面の筋肉である外腹斜筋・内腹斜筋、さらには腹直筋もカチカチに固くなっています。

これは、もう按腹(あんぷく)から始めます。

肋骨に沿って、さらに剣状突起に沿って按腹を施します。

「このお腹の筋肉のコリが悪さをして、鼠蹊部・股関節の内側に痛みを出しているのだと思います」と見解を伝えます。

私が持っているトリガーポイントの本「ビジュアルでわかるトリガーポイント治療」を開いて見せます。

外腹斜筋のページです。

まさに、そのとおり、外腹斜筋のトリガーポイントとして鼠蹊部に印がついています。

「こんなふうにお腹の筋肉が固くなると、鼠蹊部・股関節の内側に痛みをだしますよ」

「このようにお腹が固くなった原因は、仕事をしている際、前かがみの姿勢が続くことで、このお腹の筋肉が作動し続けたせいだと思います。

それともうひとつは、ストレスじゃないですか?

ストレスが続くだけでも、全身が緊張状態が続きますからね。

まあ、なんでもその原因をストレスということにするのは、私の好みの見解ではないのですが、

ストレスからもお腹の筋肉は固くなると思いますよ」と伝えます。

二度目のご来院です

この方、ありがたいことに、一週間後に、もう一度ご来院いただきました。

「もう鼠蹊部の痛みは治まっているのですが、念のために、、、」ということで、ご来院いただきました。

ありがたいことに、私の見解、わたしの整体は正解だったようです。

お腹のコリから鼠蹊部・股関節の痛みが生じることが証明できて、ありがたい整体となりました。