ドケルバン病と前腕の筋肉

腱鞘炎は手首周辺および指に痛みがでたり、その可動域制限が出現したりする症状の総称だと、私は思っているわけですが、

なかでも多い症状が、このドケルバン病とばね指といってよいかと思います。

腱鞘炎およびドケルバン病・ばね指については、それなりに、臨床をつんでまいりました。

すると、ますます、「ああ、ここのポイントもその原因になるんだな」とますます、その気づきが積み重なっていくわけです。

臨床での気づきが芽生えますと、今度は、解剖学の本を参照して、確認するわけです。

その繰り返しから、私の整体は成り立っております。

ドケルバン病の臨床を進めてまいりますと、

「ドケルバン病と前腕の筋肉」

のレポートでも記したように、

その原因の筋肉のひとつとして、

「腕橈骨筋」は整体の際に必須の欠かせない筋肉なわけですが、

この腕橈骨筋に隣接する、

長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋も関係していることがわかってきたわけです。

この長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋について、解剖学の本をひもときますと、なるほどな~、とお勉強になるわけです。

開いた本は、「ボディ・ナビゲーション」(医道の日本社)です。

3筋塊

「腕橈骨筋、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋は合わせて、アメリカでは「3筋塊」と呼ばれる場合がある」。

と記されています。

この「3筋塊」をどう読むのか、ルビがふっていないので、よくわかりませんが、

きっと、「さんきんかい」とでも読むのでしょう。

なんか、「金塊」のようで、なじまない言葉ですが、、、。

「3筋塊」でググットてみても、トップページには、でてきませんね、、、。

なじみのない言葉のようです。

「これらの筋肉は長い塊を形成し、上腕骨の上顆稜から遠位へと伸びる」。

どうやら、この腕橈骨筋、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋の三つの筋肉はひとつの塊としてとらえることができそうです。

この前腕の伸筋群の図をみましても、

腕橈骨筋の下の部分に、この長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋が位置しているのがわかります。

実際に触れてみても、腕橈骨筋の筋腹は太くて、大きく、容易にみつけ触れることができます。

その筋腹の「溝」を介して下に、この長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋を触れることができます。

そして、二の指を動かしたり、三の指を動かすことで、その動きを確認できます。

これらの筋肉群が合わさって、ドケルバン病の特徴である、フィンケルスタイン・テスト(Finkelstein)の可動域制限を引き起こしていると思われます。

この長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋は前腕を回内し、前腕を垂直のポジションにしますと、

一番上に、腕橈骨筋。

その下に、長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋。

そのまた下に、総指伸筋が位置してきます。

伸筋群のなかでは、この総指伸筋が有名なため、長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋と総指伸筋との筋腹の溝が分かりにくくなっています。

結局のところ、この前腕の「3筋塊」ばかりではなく、

総指伸筋も含めた、「4筋塊」。

またさらに、その下に位置する、尺側手根伸筋までもふくめた、「5筋塊」、

要するに、前腕の伸筋群については、すべて触れ、触診していく必要があるということになります。

そこから自分なりの触診力でドケルバン病の原因となる筋肉のコリを特定していくしかありません。

そんな当たり前のことの繰り返しを積み重ねていくばかりです。