四十肩・五十肩、また肩の痛み一つとってみても様々なケースがあるものです。
この症例は、腕を外転・横から上げていって、180度までは大丈夫です。
そこをこえて、耳まで近づけようとすると、肩に痛みが走ります。
また、腕を真上に挙上して、さらに上に伸ばす動作をしますと、肩に痛みが生じます。
もともとは、
「四十肩・五十肩 肩の痛みと肩関節の亜脱臼」としてレポートしたように
四十肩・五十肩 肩の痛みと肩関節の亜脱臼
フットサルをしていて、転倒、腕で体を支えたことから、肩に痛みが出始めました。
肩関節の亜脱臼を想定して、その整体をしますと、ほぼ肩の痛みは出なくなったのですが、
まだ、腕を真上に挙上して、さらに上に伸ばす動作をしますと、肩に痛みが残ります。
肩関節の亜脱臼が解消されても、まだ、肩に痛みが出るのであれば、
転倒した際に、どこかの筋肉が瞬間的に拘縮してしまったと考えられます。
その筋肉を探していきます。
腕を挙上して、肩に痛みが出るのですから、
その姿勢を維持したまま、どこの筋肉に触れると肩の痛みが消失するかを、しらみつぶしに検証していきます。
すると、やはり、見つかりました。
大円筋でした。
大円筋のポジションを考えてみると、
肩甲骨の外縁の下方に付着します。
すると、腕を外転していくと、その動きに制限をかけるわけです。
また、作用的にも、
①内転
②伸展
③内旋
とあるように、大円筋が拘縮して内転に制限をかけている、と、説明することもできるでしょう。
いづれにしても、腕を伸ばして肩に痛みが生じる場合のトリガーポイントとしては、この大円筋を押さえておかなくてはなりませんね。