四十肩・五十肩と水平屈曲についてのレポートです。
水平屈曲というと、ちょっとわかりずらいですね。
こういう動きです。
「身体運動の機能解剖」(医道の日本社)を写真でとらせていただきました。
こういう動きをすると、肩に痛みが出ます。
こういう肩の痛み、四十肩・五十肩の症状を訴える方は多いものです。
この水平屈曲の際、作動する筋肉は、つぎの3つの筋肉です。
①三角筋前部
②烏口腕筋
③大胸筋
単純に考えると、この筋肉が作動した際に、痛みが発生するということは、その動作の反対の筋肉群にコリ・ハリがあると考えることができます。
反対の動作というのは、水平伸展です。
こういう動作です。
この動作の際に、作動する筋肉群は、以下の4つです。
①三角筋後部
②棘下筋
③小円筋
④広背筋
まず、セオリー通り「棘下筋」を整体します。
棘下筋に「つねつね操法」です。
「つねつね操法」
さらに、ここにも「つねつね操法」で整体します。
僧帽筋を狙っています。
僧帽筋は少なくとも、
①三角筋後部
②棘下筋
を覆っています。
この
①三角筋後部
②棘下筋
の表層に位置するのが僧帽筋といえそうです。
ですから、この僧帽筋と
①三角筋後部
②棘下筋
の筋肉の癒着を解消することを狙って「つねつね操法」です。
すると、狙い通り、水平屈曲をしてもらっても、肩の痛みは解消され、肩関節の可動域も良くなりました。
やはり、最近のテーマである表層筋と深層筋との癒着という現象は、あちこちの部位で姿をあらわしているものです。
そして、この「つねつね操法」という整体も有効になってくるわけです。