首を右にねじると右の首の付け根が痛い肩こり

右の首の付け根に痛みが生じる現象について

首を右にねじると、右の首の付け根に痛みが生じる現象についてのレポートです。

首を右にねじると、右の首の付け根に痛みが生じます。

ちょうど、この辺です。

この現象と逆の現象も起こります。

首を左にねじると、右の首の付け根に痛みが生じる現象です。

こちらの現象の方が、出会うことも多く、説明の仕方も容易です。

「左に首をねじると、右の首筋から首にかけてコリがあるから、引っ張られて痛みが出るんですよ」と。

すると、この説明では、右にねじった際、なぜ、右の首の付け根に痛みが生じるのか、説明できません。

ほとんど、同じ位置に痛みがでるというのに!

なぜ、首を右にねじると、右の首の付け根に痛みが生じるのでしょうか?

では、なぜ、首を右にねじると、右の首の付け根に痛みが生じるのでしょうか?

胸鎖乳突筋をみてみます。

左の胸鎖乳突筋にガムテープを貼りました。

左の胸鎖乳突筋が作動すると、首は、右にねじられます。

解剖学的には、こんな記述になります。

「一側が働くと、反対側方に回旋する」。

やはり、わかりづらいですね。

実際に、左の胸鎖乳突筋に触れながら、首を右にをねじると、左の胸鎖乳突筋が大きく動くので、このことは確認できます。

さて、この胸鎖乳突筋の停止部である「乳様突起」とこの痛みが出るポイント、

また、右の後頭骨の上項線とこの痛みが出るポイントをガムテープで結んでみます。

そして、首を右にねじってみます。

すると、もうお分かりですね。

このガムテープは、はがれてしまいます。

こういう現象が起きていることから、首を右にねじると、右の首の付け根に痛みが生じていたわけです。

ちょうど、首を右にねじると、右の首に痛みが出る患者さんがいらっしゃいました。

前回は、足からの整体で、ほぼ、首の付け根に痛みはでなくなっていました。

ですが、「まだ、ちょっと」痛みが出るということです。

「また、足から攻めるんでしょう?」と私の手口を先回りして、申します。

ふふふ。

狙いはちがいます。

右の後頭骨のヘリを整体します

右の後頭骨のヘリを整体します。

すると、予想通り、首を右にねじっても、右の首の付け根に痛みが出なくなりました。

「前回はテニスを頑張りすぎたせい、ということで、足から整体したわけですが、

ここ(後頭骨のヘリ)で痛みが出なくなるということは、目の使い過ぎ、目の疲れ、仕事の疲れですよ」と説明しました。

さらに、目のへりから頭部~頭頂~後頭骨のヘリまでを整体しますと、

もっと、首の動きは楽になりました。

胸鎖乳突筋と僧帽筋についての考察

肩こりの考え方として、胸鎖乳突筋と僧帽筋についての考察ともいえます。

肩こりと肩甲挙筋との関係について

肩こりで、首を右にねじると右の首の付け根に痛みが走る症例の追加レポートです。

今回のレポートは、「肩甲挙筋」に着目してみました。

肩甲挙筋のコリ・拘縮でも、このような現象、「首を右にねじると右の首の付け根が痛む」現象がおきると思われます。

この写真が肩甲挙筋です。

この状態から、首を右に回していきます。

すると、肩甲挙筋の起始である頸椎の横突起と停止部である肩甲骨の内側縁との距離が伸びて、長くなることが推測されます。

つまり、ここでテンションが発生します。

このことから、首の付け根付近に痛みを誘発すると考えることができます。

首をみぎにねじると「ズキン」とする

首を右にねじると右の首の付け根に「ズキン!」と痛みが出る方がおみえになりました。

まずは、僧帽筋をセオリーどおり筋膜リリースします。

確かに、痛みは減少し、首を右にねじる可動域も改善されます。

けれども、まだ、最後で「ズキン!」と痛みが出現します。

それでは、この仮説のとおり「肩甲挙筋」を整体します。

やはり、さらなる改善が見られます。

肩甲挙筋の起始部・停止部どちらも整体して、確認・ビフォー・アフターを行います。

すると、どうやら、起始部・頸椎の横突起の整体の方がより効果的であることがわかりました。

肩甲挙筋の起始部を整体する

それがわかると、さらに丁寧に肩甲挙筋の起始部を整体していきます。

首を動かしての「ズキン!」も可動域もいずれも改善され、

「ズキン!」はもう、ほとんどでなくなりました。

このことから、首を右にねじって、右の首の付け根に痛みが出現する場合には、

僧帽筋および肩甲挙筋の整体は大変有効な整体のポイントであることがわかりました。