「坐骨神経痛みたいなんですけど」

「坐骨神経痛みたいなんですけど」ということでご来院です。

あらあら、お店に入ってきたその姿からして、体が歪んでいます。

これはどうしたことでしょう?

体が明らかに左に傾いています。

けれども、お尻が痛いのは「右」だといいます。

お話を伺います。

この方、昨年(2016年)、台風の被害を受けた岩泉町からご来院いただいたのですが、

台風の後片付けで土砂の書き出しなどの作業と続けているうちに腰・お尻が痛くなってきて、

気が付いたら、体が写真のように歪んできたということです。

どんどん、体が左に傾いてきたので、どうしたものかといろいろ調べて、当院にご来院いただきました。

整形外科にもいかれたそうです。

整形外科では「ずいぶん腰が曲がって痛そうだね」といわれて、

レントゲンの検査をして、あとは、やはり湿布と痛みどめの処方だけだったということです。

この体の歪み方は、ちょっと理解ができませんでした。

なぜ、このように歪んでいるのか、そのメカニズムが理解できなかったわけです。

例えば、

この写真は、右の腰が痛い「ぎっくり腰」の症状です。

この症例は、右に痛みが出ていて、体も右に傾いています。

右のふくらはぎのコリ・拘縮が原因で骨盤を後傾させることで、このような姿勢が出来上がります。

これは、経験済みで、理解できます。

対応策も大丈夫です。

詳しくは、こちらをご覧ください。
「ぎっくり腰のメカニズム」

今回の症例は、右のお尻が痛くて、体が左に傾いています。

何かが原因となって体を左に傾けているわけです。

右のふくらはぎが原因であれば、ぎっくり腰の症例のように、体は右に傾くはずです。

左に傾いているのだから、左のふくらはぎが原因で、体が左に傾き、けれども、痛みは「右」のお尻に出ているのでしょうか?
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立位のようには、体は歪みません。

これは、いったいどうしたことなのでしょうか?

ぎっくり腰の症例で実証済みのように、

どこかの筋肉が拘縮することで、このような姿勢を形作っていることだけは確かだと、自信をもって言い切れます。

その筋肉はいったいどこなんだろう?

しらみつぶしに、その原因となっている筋肉を探し求めて整体していきます。