右のお尻から足まで痛みが走る

坐骨神経痛ということで、ご来院いただきました。

買い物にいって、スーパーの内を歩いたりすると、それだけで、右のお尻から足まで、痛みが走るようになる、といいます。

教科書的には、これは、「間欠性跛行」ということになります。

間欠性跛行の症状が現れた場合、脊柱管狭窄症ということになります。

ところが、この方、整形外科でレントゲン検査もMRIの画像検査も受けていて、異常なしと診断されています。

けれども、お尻から足にかけて痛みが走るわけです。

動診してみますと、体幹を後屈してもらうと、お尻から足にかけて痛みが再現されます。

この現象を基準として、この痛みを緩和できるかどうか、整体していきます。

一回目の整体では、残念なことに、あまりよい成果を出すことが出来ませんでした。

というのも、坐骨神経痛の当院の整体のセオリーどおり、足からの整体を中心に整体をすすめていったからです。

二回目はリベンジです。

まだ、アプローチしていない部位から整体していきます。

首を動診してみますと、右ねじりで違和感。

また、左右の側屈ではどちらも違和感がでます。

当院では欠かせない、「結帯動作」の動診では、右の腕の結帯動作で可動域制限が生じます。

肩関節も外転で軽い違和感を察知することができました。

この肩こり・首こりの解消から進めていきます。

すると、体幹を後屈してもらうと、その可動域が改善されることがわかりました。

また、お尻から足にかけての痛みも緩和されます。

上半身が原因となって坐骨神経痛の症状が現れ出ることがわかりました。

そうとわかれば、あとは、上半身をしらみつぶしに整体していきます。

すると、次々と興味深い現象に遭遇することとなりました。