四十肩・五十肩、結帯動作の探求を続けます。
この結帯動作、少しづつ、少しづつ、見えてきました。
この三角筋でも、結帯動作は改善されます。
三角筋といっても肩の盛り上がった部分ではありません。
三角筋の後部繊維です。
三角筋の後部繊維は肩甲棘に付着します。
このガムテープの部位です。
解剖学の本を参照にしながら貼ったわけですが、ずいぶんと、内側まで伸びていることにいまさらながら驚きです。
肩甲棘の下縁、すべてといってよいでしょう。
そして、ここの部分が三角筋であるとは、肩の盛り上がりばかりに目がいっていると、思いつかないものです。
この三角筋の後部繊維を整体しますと、やはり、結帯動作は改善します。
三角筋の後部繊維の作用を見ますと、肩関節の伸展と外旋です。
なるほど、「外旋」です。
また、棘下筋とも筋肉の連結があることから、棘下筋といっしょになって外旋するわけです。
結帯動作には、肩関節を伸展したあと、上腕を内旋するわけですから、
この三角筋の後部繊維にコリ・拘縮があると、この内旋する動作に可動域制限をかけるわけです。
これまでにも、肩甲骨に付着する
僧帽筋「四十肩・五十肩 結帯動作の探求(4)」
棘下筋「四十肩・五十肩 結帯動作の探求(3)」
についてもレポートしてきました。
このように、肩甲骨を丁寧に触診、整体していくと、結帯動作を改善させるポイントを見つけることができるものです。