整体としての操体法の施術の大系が明確になってきました。

まだまだ、あるのでしょうが、私なりに整体としての操体法の施術のテクニックを分類させたいただきました。

参考にして下されば、幸いです。

ここでは、橋本敬三先生が分類した、人間の生きる法則から、

「息・食・動・想」のうち、「動と想」について分類してみます。

「動」。動く。自分の体を自分で動かすこと。

これは、神経の分類でいくと、「運動神経」が支配する領域といえそうです。

そして「想」。思ひ、考えること。

これは、もっと、幅をもたせて、思い考えるだけではなく、「感じること・味わうこと・」等々、五感を通して感じること、

と、言う意味でとらえると、この「想」とは、感覚神経の領域といえそうです。

ですから、「動」と「想」をそれぞれ、運動神経と感覚神経の領域の問題と考え、操体法の施術のテクニックを分類してみました。

「動」・(運動神経支配の領域のテクニック)

 ①快高圧操法(対象とする筋肉を収縮させながら、抵抗をかけていく操法です)

 ②マイオモーション操法・ストレッチ操法(対象とする筋肉をストレッチ・伸ばしながら、筋肉のポジションを整える操法です)

 ③三軸操体法(地球の自転運動を基本運動として考える三軸修正法をベースにしながら、3軸を合成するコ~ン先生のオリジナル操法です)

「想」・(感覚神経支配の領域のテクニック)

 ①骨の操法(構造医学をベースとしながら、「快」の方向へ、関節を整体していきます。感覚をききわけてもらいながら、施術しますので、感覚神経の領域に分類しました)

 ②骨膜の操法(天城流をベースにして、骨膜のコリをはがしていきます。圧痛操法ともいいます)

 ③筋膜の操法(藤本靖先生の考え方をベースにして触れていきます。触れながらただボーッとしているだけです)

 ④皮膚の操法(操体法ならではの皮膚からのアプローチです。皮膚と筋膜とどこが違うのかと問われますと、術者の思い込みとしかいいようがありませんが、、、)

 ⑤トントン操体(EFTともいえます。体をトントン・タッピングするだけで、感情のトラウマを解放していきます。また、潜在意識への扉を開くテクニックともいえます)

このように、分類してみました。皆様、識者のご検討をお待ちしております。

それでは、コ~ン先生がこれらの技を単独でつかっているのかというと、そんな単純なことはしておりません。

これらの技を複合的にミックスして使いこなしているように私には見えます。

最近のコ~ン先生のブ~ムは

「快高圧操法」に「骨膜のひっぱがし」をまじえ、さらに「筋膜の操法」も加えるというトリプル技となっております。

「抵抗」ひとつとってみても、そこには、「筋膜」も「皮膚」も加味しているように、私には見えます。

さすが、操体歴30年。「たいしたもんです」。